老害気質、黒船から来た根性論との出会い

※制限時間40分でブログを書いています。

 

札幌駅前の紀伊国屋書店によく行く。よく行くとは言っても、月に1~2度程度ではあるが。行って毎回本を買うわけではない。本を買わないときは店舗を歩いて売られている本の表紙を眺めたり、気になったものを手に取って序章までに続く部分の書き方や目次を立ち読みしたりする。

この間は他の店に用事があり、その店が開店する時間を1時間勘違いしてしまったので、開店するまでの暇つぶしとして紀伊国屋書店で本を見て回っていた。Twitterでもよく本の情報をリツイートしていたり、出版社からの新刊情報をチェックしていたりするのでいくつか欲しい本は頭にあったが、タイトルが思い出せなかった。その情報が必要となる状況に限って、それがパッと思いつかないことはよくある。

関係ないかもしれないが、アイデアの出し方として、何が知りたいのかハッキリしていないから詰まるのでは?とイシューから始めよという本をおススメしてもらい読んだことがある。*1問題設定から解決方法までちゃんと整理して考えられていてすごいなぁと感心した覚えがあるし、「悩んだふりをするな」という考え方はいまでもよく手が詰った際に頭に出てくる。著者はマッキンゼーという情弱の先輩ですら噂していたような有名な会社に居たことがある人らしく、それも手伝ってか、この書籍はベストセラーとされていて、いまでもけっこう書店の目立つところで見かける。

 

書店にベストセラーが多すぎて、それのありがたみも感じにくいし、内容的に大したことないなという個人的にハズレ感のあったものもベストセラーになっていたりしたので、あまり本を選ぶ際の基準にはしたくないとは思っているものの、自宅の本棚には割とベストセラーが多いのは、「お主は正規分布の山のところにおるつまらない凡百な頭の中身です」という証拠が提示されているようで、メンタルがボロボロな状態で家に帰った際にはとどめの一撃になったりする。

しかし、紀伊国屋書店でのお散歩中、洋書が安くなっていたのを見て、パッとあまり中身を見ずに買ってしまったのがまたベストセラーであった。

中身をチェックせずに買ってしまった理由としてまず、目につくところに置いてあったことが挙げられるが、それ以上にタイトルがちょっと笑ってしまった。

 

GRIT

Why passion and resilience are the secrets to success

 

GRITは「根性」と覚えていたので、洋書でデカデカと根性って書いてる本があるじゃん、という時点でもう面白くなって買おうという気になっていた。海外を引き合いに出す海外エアプ勢の指す「海外」は欧米であると相場が決まっているし、根性論をくさしているつもりでただ自身の怠慢の言い訳をしているだけのときに、この「海外」という言葉が出てくるなという偏見があった。その偏見がより、この英語でスマートなフォントで「根性」ばばーん、な表紙を面白く感じさせていた。下のちっちゃく続く「なぜ情熱と打たれ強さが成功の秘訣なのか」と読める文もいいスパイスを効かせていて、静かな書店で声を上げて笑いそうになった。*2

 

果たしてこの英語根性論を購入し、最近読み始めたわけだが、読み終わるころには札幌脳学校の老害校長として完成されているかもしれない。

 

40分経ったのでここで終わる。

 

※根性で思い出したお気に入りの曲

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