ロードローラーな話

※制限時間40分でブログを書いています。

 

ブログを継続して書いているおかげというか弊害というか、最近はこれを書こうかあれを書こうかというテーマがパソコンの前以外でよく思いつくようになってきている。

ただ、パソコンの前、もっと言えばブログを書く前のまっさらな画面を見ると、さっきまで色々考えていた話がどこかに行ってしまい、とりあえず制限時間の中で画面を埋めていくべく思いついていない状態で書き出し始めるので、結局なんだか書きたかった話とは違った方向性でお話しが進んでしまう点は改善されていない。

いつもなら、200文字くらい打った時点でボンヤリとあの余談を入れようと浮かんできて、リンクするサイトを確認して、その次に出す余談も芋づる式に思いついて、なんとなく話の流れみたいなものは決まってくるのだが、400文字を目前にしていまだ何を余談として入れようか迷っている。何も書きたい流れが無い上に全体としても流れが出来ていなのであまり迷う意味は無いかと思われるかもしれないが、一個目の余談をつなげにくいものにするとつながりとなる後の話を考えるのが難しくなってしまうという問題があるので2手くらい先が思いついていないと悩んでしまう。

 

しかし、500文字を超えたここでもはや何も書きたいことが出てこないので、文章の構成的にも時間的にも、いい加減そろそろ無理やりにでも話題を出さねばならない。今日聞いた話は、アブラムシにはほとんどの種類にブフネラという共生細菌がいて、このブフネラはアブラムシが体内で合成できない必須アミノ酸を合成することが出来る生き物であり、そのアブラムシの必須アミノ酸を合成する遺伝子以外が祖先の細菌種からごっそり抜け落ちているためにアブラムシの特定の細胞内以外では生きていけないという話である。アブラムシは草の汁、つまりほとんど糖分と水みたいなものしか食べられないのに農作物に被害をもたらすほど爆発的に増えることができるのもブフネラの栄養供給のおかげであり、ブフネラもアブラムシの生体システムに依存して生きている。抗菌薬でブフネラだけ殺してもアブラムシは餓死するらしい。*1

 

これを「何かが出来なくなるということは、それを出来なくても生きていける幸せな環境に辿り着いたということ。出来ないことが減ることだって進歩だぜ」という風に捉えるのも、「進歩じゃなくて進化だから。世代またいでるんですけど。君のはただの老い衰え」などと言われそうでオチとして使うにも締まらなそうだし、まだ一つしかリンクを貼れていないうえにあんまり脳の話と関係ない。

 

アブラムシがブフネラと栄養共生しているように、ツェツェバエという血を吸うアフリカのハエも栄養共生していて、この共生細菌もブフネラ同様にツェツェバエに頼ればいい部分は遺伝子としてはごっそりカットされており、ツェツェバエが食べ物(血液)から摂りにくいビタミンを供給する役割だけは立派に残っているらしい。*2

 

このツェツェバエは睡眠病と呼ばれる感染症の原因となる寄生虫を持っていて、ヒトがツェツェバエに血を吸われると感染するらしく、この睡眠病は症状が進行していくと寄生虫血液脳関門という脳のバリアを突破して中枢神経に感染し、病名の由来となっている睡眠障害を始め、さまざまな行動・感覚の異常を引き起こすらしい。*3

 

と、適当に選んだ話でなんとか今日もこじつけでも話を脳にからめることが出来たし、文量もちょうどいい感じである。確実に私は何か身に付けつつある。お友達と過ごす時間が減ったことによって…というところまでは細菌と対応させられなかった。世の中アブラムシの吸ってる糖質汁ほど甘くないようである。

 

40分経ってないけど、眠いのでここで終わる。

 

※この話を書いていて思い出した曲

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