Babyのすゝめ卍の話

※制限時間40分でブログを書いています。

 

弟(通称べびちゃん)が東京卍リベンジャーズ*1という漫画にハマっている。

私の6歳下である彼を寝返りすらうてない頃から眺めてきていて、初めて寝返りをうった瞬間の様子を記憶している*2くらいなので、私の中ではいくつになっても、彼はベイビーちゃんのイメージなのだが、そんな可愛いべびちゃんが初めて私に漫画をおススメしてくれた。

漫画好きの傾向は昔からあって、色々な流行りものの漫画を読んでは関連グッズを集めている様子を見てきたが、今までは私にそれらをおススメしてくれたことはなかった。べびちゃんと話題を共有したいと思い、誕生日に私の好きな本(福沢諭吉の本等)を毎年プレゼントしていて、その度にその本は床の上に捨てられて、それを拾って私が楽しむということを繰り返して、愚兄とは趣味が合わないと思われてきたためかもしれない。

どういう気まぐれでそういったおススメをしてくれたのかは謎だったが、べびちゃんがおススメしてくれたというそのことだけが嬉しくて、私は現在上映中の実写版映画から始めて、アマゾンプライムに加入して現在放送されている回までのアニメを一気に見た。

 

漫画を描いたり、映画を撮ったことがないのであまり強い言葉を使えないが、正直言って、面白いとは思えなかった。

作ったことのないジャンルの作品に対して、みんなに聞こえるように悪口を言いまくるというのはあまり好きではないので、どこが面白くなかったかは書かないが、とりあえず、これまで自身が面白いと思ったものをべびちゃんに押し付けてきたことに関してはとっても反省した。(べびちゃんにおススメされたことを押し付けられたとは思ってはいない)

ただその物語を通して、こういう世界観や考え方にべびちゃんは惹かれるお年頃なのね、ということと、この作品が3200万部を突破するような世の中なのね、と勉強になることはあった。

 

余談ではあるが、認知症の原因と考えられ、神経細胞死を引き起こす脳のゴミでおなじみの繊維状タンパク質凝集体をアミロイドと呼ぶが、このアミロイドは「ゴミ」と呼ばれるには相応しくないような規則的な構造を持ち、その規則正しい構造がゆえに、周りのタンパク質を鋳型のようにアミロイド状にすることが出来、自己伸長していけるらしい、という話を聞いたことがある。*3規則正しい芯を持つ不良品が、他のタンパク質にも影響して、母体となる細胞を破壊するという話だと私は解釈した。

作品に出てくる不良達の組織も、最初は中学生が数人集まってバイクを無免許運転するだけの集団だったが、そのボスのカリスマ性とそれを利用する小賢しい側近によって警察も手が付けられない半グレ集団になっていく過程が描写されているので、ちょっとこの話を思い出した。

 

べびちゃんは大好きだが、べびちゃんの周りの連中にはいけ好かないアホが多い気がして、あんまりいい気はしていないのだが、べびちゃんに嫌われたくないという思いと、交友関係に関しては口出しするものでもないという思いから、静観している。この漫画もべびちゃんにつく変な虫による影響であろうことを考えると、気が滅入ってきてしまうが、そこは忘れて、今はべびちゃんがおススメしてくれたというそのことにだけ目を向けて、その事実に酔っている。諭吉の本も、ある種元不良少年の書いた不良モノ作品と言えなくもない気もするのでいつか同じ趣味で楽しく語れる日が来ると都合よく考えている。

 

※東京卍リベンジャーズアニメの主題歌

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