今はThaï nanaが頭を占領している

※制限時間40分でブログを書いています。

 

ドキュメンタリー映画の、「Super Size Me」というものを視聴した。*1

最近体重の過多を医者に指摘されたこともあって、食生活を見直して、美味しくて身体に悪い食べ物を摂取する気を削ぐために見た。

映画は2004年のもので、ここで言われている話はやや古い(17年前の)話ではあるが、現在にしてようやくヴィーガンなり健康志向の食品の話題が地元の友達の母親ぐらいまでに浸透してきたアメリカ後追いのジャパニーズ流行の波があるせいか、それほど古臭い話には感じなかったというのがこの映画を見た後に思ったことで、映画を見る前の狙い通り、今はあまりポテチなりコーラなりを口に入れたい気分ではなくなっている。

余談ではあるが、脂質の多いものを取り過ぎると、脂質を摂取することで得られる快感を感じにくくなり、食べ足りなく感じるようになってもっと食べるようになって太る、的なモデルがあって、その脂質への「飽き」のシグナルの起点は腸からなんじゃないかという話を聞いたことがある。*2

 

私はこういう直近に見たものの影響をすぐに受ける。ダイ・ハードをみたときには体を鍛えたくなるし、科学的な興味をそそられる面白いプレゼンを見た後はすぐ勉強したくなってくるし、ポルノ動画を見ればどんなに落ち込んでいても下半身だけは元気になる。

これを利用して、今回やったように何かをやるきっかけを自分で作ってみようとすることもあるが、影響は毎回大なり小なり受けるものの、狙った方向に自分の気を持っていくということが必ずしも出来るわけではない。

例えば、解剖学の勉強を大学ではほとんどしていなかったので、ここで改めて復習したいなと思い、学習意欲を高めるために解剖した人体のDVDを見たことがあった。その画面越しで見るリアル人体の映像からは、焼き肉屋の入り口近くにあるショーケースに入れられ、暖色系の照明を当てられた熟成肉を想起してしまい、無性にお腹が減って、DVDを見終わった後には一人で焼き肉屋に行っていた。学習意欲を高めるつもりで見た映像で食欲を刺激されてしまったのである。

このように狙った通りの動機付けの方向性を制御できなかった際に、その影響を受ける先として多いのは、やはり食欲と性欲である気がして、3大欲求みたいなものを提唱した人は偉いなぁとつくづく実感する。

余談ではあるが、線虫という多細胞生物の中で一番単純なモデル生物のオスは、飢餓状態にあっても交配相手がいれば、それを正の刺激と捉えて連合学習するという話を聞いたことがある。*3(食欲よりも性欲が勝つ)

 

とは言っても、一回見たことがあるものに関してはそれほど大きく影響を受けないし、繰り返しの頻度が短時間で多いと、慣れるのもまた早い。これは、よく進学校では耳タコで言われる、勉強をする際には短期間、休みをはさみながら繰り返すというのが理にかなっているという話と同じであるから、めちゃくちゃ気分への影響が大きかったな、とか、めちゃくちゃ面白かったなというエンタメは、さっさと飽きてしまうのが寂しいので、あえて連続してみないようにしている。

 

まとまっていない気がするが、もう40分経ってしまっているのでここで終わる。

 

※昨日の夜見つけて、つい何回も連続で再生してしまった曲

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