それでもう〇こはきっと不味いと思う話

※3月に引き続き、この文章はタイマーで60分をセットして、その制限時間いっぱいで書いている文章です。

 

人の味覚と嗅覚は化学受容という分類がされる感覚で、環境にある化学物質を体のセンサーに引っかけることで感知している。正確に言うともっと受動的な感覚なので、用意したセンサーに引っかかる化学物質だけを感じることができるといった方がいいのかもしれない。

人工的につくるセンサーの中でも最も研究が進んでいないのが嗅覚センサーであるという話を聞いたことがある。*1臭気判定士という国家資格でいまだに人間の嗅覚の「正常さ」を確かめる必要があるのはセンサーではいまいち定義できない匂いについても対応しなくてはならないという事情も絡んでいるのではないかと思っている*2

味覚についてもまだまだ分からないことだらけらしい。テレビで味覚センサーをつかって味の評価をするロボットがいるという話を聞いたことがある*3し、匂いとは違って基本の味は5味(甘味、うま味、苦味、塩味、酸味)だと大まかな分類分けは済んでいそうなので、ずいぶんと分かっていそうな感じはするが、食べ合わせによって結局どういう味になるのかといった話は分かっていないし、ソムリエとかいう怪しげな職(?)がまだまだ公にまかり通っていることを鑑みるに、味覚も視覚や聴覚といった物理的な感覚よりも研究が大分遅れていそうな感じはする。

食事をするときに、皿のうえの食材に化学物質として何が含まれているかが分かれば、凡そどういった感覚を経験するかは予想できそうな気もするが、味や匂いとして体のセンサーが情報を処理するのと加えて、ヒトの場合、栄養状態や心理的な状態がその感覚に影響するらしい*4ので、万人にとってうまい料理を振舞うというのは限りなく不可能に近い挑戦なのではないかと思われる。

逆に言えば、万人が食ってまずいと思う食物を探すというのも難しいのではなかろうか。

という流れで、経験で食体験が変わるというのであれば、教育や情報操作も含め、処理の仕方次第でうんこも美味しく食べられる余地があるのではないかという妄想に進んだたというのが今回のブログの趣旨である。

うんこを食う哺乳類はいるというのは予備知識として知っていた。うさぎは消化する能力が低く、食べ物からうんことして排泄された一回目の初うんこをもう一度食べて、2周させることで食べ物の栄養をしっかりと取る。ゾウの赤子も離乳食代わりに親のうんこを食べるという。

それらの動物がどれくらい人間に遺伝的に近いかは知らないが、進化の途中のどこかで飢餓を耐え忍ぶためにうんこを食べる猿がいたとしてもおかしくないのでは、と思いちょっとググってみるとチンパンジーもたまにではあるけれどウサギと同様の理由でうんこを食べるらしいという記事を見つけた*5

チンパンジーがうんこを食べるのなら、たまにチンパンジー以下の脳をしていそうな人間を観測することから、人間でもうんこを食べているひとは要るのではないかと思い、「うんこ 食べる 人間」で検索をしてみた。

いた…沢北並みのドライブ*6

これが本当に食べている人のブログである保証はないが、私はけっこう興奮した。

治療法として健康な人のうんこを肛門から腸に流し入れて、健康な人の腸内細菌叢を移植するというものがあるというのは知っていた*7が、口から(しかも趣味で)日常的に摂取する人類が居るのを初めて認知したことに興奮したのである。

大学5年目にしてうんこで喜んで、恥ずかしい大人だなとふと我に返り、妄想はここでやめた。