走りながらカラスを見て妄想を広げた話

まえがき:

数年前に、インプットも重要だがとにかくアウトプットだ!3:7の7でアウトプットをせよ!と言う主張が飛び交う意識の高いコミュニティでちょっと年上のお兄さん方と遊んでいた影響もあって、考えていることを外に出すというような行為を練習してきたが、中身がスカスカな人間がアウトプットをしたところですかしっ屁のようなしょうもないゴミを生産するのに時間をかけてしまうだけだという気がしている今日この頃。年齢的にも当時遊んでいたお兄さんと同じくらいになっていると思うが、アウトプットをしろと周りにお勧めできるほどインプットが捗っていない自身に焦りを感じつつ、ブログのネタが無いままパソコンの前に座って、適当に打ち込みながらアウトプットするもの(しかも脳に関連しそうな話)を考えている。

そういえば、私は中学までバスケ部に所属していて、なんとなく動いた後の方が気持ちよくお勉強に集中できることを直観的に学んでいた(※1)ので、バスケ部をやめて毎日半強制的に運動する機会を失った高校以降は、一日に少なくとも3kmはランニングすることを習慣としている。なんとなく走っているのを見られるのが気恥ずかしいので、なるべく深夜・早朝といった出歩く人の少ない時間帯に、日中人通りが多いような太めの歩道を走っている。毎日のように夜に駆けているわけである。(紅白で見て書きたくなった※2)現在は札幌の某国立大学の周辺をランニングコースとして採用していて、私が走るような時間帯にはそのキャンパス内に生い茂る木々に札幌市内のカラスがひしめき合うような感じで集まっている。

今回はこの札幌のカラスをランニング中に観察して思った感想をブログとして書くことにしようと思う。

 

※1 運動すると脳によさげであるという裏付けとなるような話が載っている本

www.nhk-book.co.jp

※2「:夜に駆けている」という文言の元ネタ


YOASOBI「夜に駆ける」 Official Music Video

 

本文:

ランニングをしている時間帯が夜から早朝であるという話を先に書いたが、より具体的に言えばランニング中に日の出を迎えるように計画して走っており(走って体が温まってくるのと周りが明るくなっていくのが同時に進む感じが心地よいため)、カラスがいる「森」にまで差し掛かる頃には、ちょうどカラスらが森から街へゴミを突っつきに出発するようなタイミングと重なる。私が森に到着するかしないかという時に少し先の上空に黒い群れがバサバサと飛び立っていくのをよく観測する。カラスが先ほどまでいたであろう木の下は出したてほやほやでまだ乾いていない白いフンまみれになっていて、寝起きで夜間消化しきった食物を排泄してから出発していく感じは人間と変わらない様である。ただ、そこで不思議に思ったことがいくつかあった。この私がランニングコースとしている森は通学路でもあり、午後10時ごろにこの森を通った際にはカラスは見当たらなかった。冬なので葉は枯れ落ちており、夜中でも街灯がついていて、木にカラスが止まっていれば見逃すとは考えにくい環境である。鳥目という言葉があることから、夜間にカラスが長距離を飛ぶことは無さそうだと直観的に思ってしまうが、街の灯りを頼りに飛行しようと思えば夜中でも街を飛ぶことが出来て、散々夜更かしした挙句に家路につくカラスの絵がふと浮かんだ。しかし、やっぱり夜中に明るい街中で空を見上げてもカラスは飛んでいないし、あの夜10時には居なかったカラスが夜明け直前に森に集まっているのが何とも不思議である。カラスは各々散らばった場所に巣を持っていて、夜明け前に一旦そこの森に集まってから、街のごみを突っつきに一斉に飛び立つのだろうか。だとしたら、なんのためにわざわざ集まるのか。カラス同士で集まって突っつくゴミの区域を分担する相談でもしているのだろうか。そんな集会を行えるような結束力が仮にあるなら、みんなで一致団結して弱そうな人間一匹狩るくらいのギャング組織があってもおかしくないんじゃなかろうか。それとも、自分より大きなマンモスを狩る人間のような野蛮な真似はしない温厚な性質の集団何だろうか。あるいはやろうと思えば狩れるけどゴミを漁る方がエネルギー的にコスパがいいと思っているから食べ物があるうちは集団での狩りは行わない方針なだけで、いよいよ人間狩った方が美味しいよねということを学んだカラスは人間の捕食者に回るんじゃないだろうか。

などと、走っている間にグルグルと妄想していた。

結局、カラスがどこから来たかはいまだに謎で、相変わらずカラスに集団で狩られそうになる気配はないので、明日もまたカラスのいる森にランニングをしに行こうと思う。

 

あとがき:

他にもブログでは書きにくい妄想を展開していましたが、この季節の札幌は足元にも注意して走らないと簡単に滑って転んで骨折するので、皆さまには走ることに集中してランニングすることをお勧めします。最後まで読んでいただきありがとうございました。