探求心について妄想を広げた話

※この文章はタイマーを60分にセットしてからよーいドンで書き始め、タイマーが鳴ったら文章が途中でもそこで書くのをやめて投稿するというルールで書いたものです。

 

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最近は探求心について注目して周りを見ている。そうなったきっかけとしては、お友達の就職活動を傍観していて、彼が自身のアピールポイントとして探求心の強さを挙げていたということが大きい。

私は大学の学部生として学部内の研究室に所属しているが、そこには給料を貰って本職として研究活動をしている教員と、給料を貰わずに教育カリキュラムの一環として「研究活動」に参加している学生が混在しており、探求心が核となりそうな活動をするための部屋でありながら、探求心が強い人とそうでもない人が共存しているように見える。

基本的に教員サイドの人間はそもそも本職として給料を貰えるまでにならないためか、探求心の強い人が多い傾向にあり、目新しい話題をふると質問をたくさんしてくるし、逆に相手が知っている分野の質問1したら10以上返ってくるイメージである。

これが博士課程の人間となると急に探求心がそうでもない人間が結構現れだす気がしていて非常に面白い。博士課程まで行くとなれば、博士という学位を取得するために大学にお金を払って20代ほとんどまるまるを大学に捧げる覚悟が必要なわけで、そういう決断をしたうえで大学に残っているような層にけっこう探求心のない人間が混じっているというのが私の見立てであり、この探求心がないのに博士課程まで来ている人間が結構見られるというのが意外で面白いのである。

偶然私の周りがそうなっているだけである可能性は大いにあるし、探求心を定量的に測る尺度を用意した上で言っている話ではないので、これは憶測の域を出ない話ではある。なので、これをちゃんと研究した論文がないかを探している。(メンバーでこれ系の話について聞いたことがある人が居たら教えて欲しい。)

最近パラっと概要だけ見たヒトの気質を決める遺伝子について調べてみたよという論文*1の中に、好奇心が遺伝によって左右されることを示唆していそうな記述が引用されていた気がするのでここから探してみようかとも考えている。

博士課程に居る人間でも探求心のない人が割といるような状況であると仮定すると、修士課程、学部生と高度な学位を取得するための試験等を区切りとしてみると、これらの群にはもっと探求心のない人が多いだろうと、単純に考えるとそうなりそうだが、存外私の周りを観察した経験ベースで言えば、修士課程と学部生の群を比較した際の探求心のない人の割合いはそんなに変わらないような感じがする。理系学部だからということもあるのかもしれない。

質問されて分からないことがあるのは探求心と関係ない気はするが、自身の専門に近い質問で答えられなかった話で、かつ、ちょっと調べればわかる話をずっと答えられないままで放っておくというのは探求心がなさそうな行動に見える。

そういう人間に探求心を持てと言いたいわけでも、大学まで来ているくせにもったないことをしている人たちだなと言いたいわけでもない。そういう類の話を含む本を大分前に読んだ気がする*2

探求心がないのに探求心を求められる環境に飛び込むのは辛そうだな、とふわっと思ったというだけの話である。